秋風が吹きはじめたら、藤井 風を聴かないと。

7 Picks

8:35 / 29:35
WHAT
藤井 風の音楽を知るなら、彼のオリジナル曲だけを聴くのでは、少し足りないような気がします。 デビュー前からYouTubeでさまざまな曲をピアノで演奏し、デビュー後も『HELP EVER HURT COVER』と『LOVE ALL COVER ALL』で、幅広い時代とジャンルの楽曲を自分のピアノの言葉に置き換えてきました。 このボックスにほかのアーティストの曲を入れたのは、ただ雰囲気が似ているからではありません。 Amy Winehouseの「Stronger Than Me」は『HELP EVER HURT COVER』に、Ariana Grandeの「No Tears Left To Cry」は『LOVE ALL COVER ALL』に、藤井 風自身のピアノアレンジによるカバーが収録されています。 彼が選んだ曲のオリジナルと、彼自身が作った音楽を交互に聴きながら、どんな音楽を吸収し、どのように自分の表現へ変えてきたのかをたどってみます。
VIDEO NOTE 1
原点|12歳の藤井 風、すべては一台のピアノから始まったデビューのおよそ10年前、12歳の藤井 風が投稿した、コブクロ「STAY」のピアノ演奏。 父の「これからはYouTubeの時代」という言葉をきっかけに、自宅からピアノや弾き語りの動画を発信し始めた。 原曲の旋律を大切にしながら、和音の響きや間の取り方で、自分らしい色を加えていく。まだ歌声は登場しないが、耳で聴いた音楽を自分のピアノへと置き換える力が、すでに感じられる。 現在の洗練された作品から少し時間を巻き戻して、まずは少年・藤井 風と一台のピアノから聴き始めたい。 最後に、時を隔てて書かれた二つのコメントを。 2017年ごろ 「伝説のはじまり。」 2025年末ごろ 「15年後から来たよ!今も音楽続けてくれてありがとう!!」 デビュー前の予感と、15年後から届いた感謝。コメント欄にも、この動画が歩んできた時間が刻まれている。 YouTube原題:【コブクロ】kobukuro-STAY ピアノ 投稿チャンネル:藤井 風 演奏曲:STAY 原曲アーティスト:コブクロ 投稿年:2010年
VIDEO NOTE 2
原曲へ|12歳の藤井 風が選んだ「STAY」1本目で藤井 風によるピアノ演奏を聴いたあと、今度はその原曲へ。 「STAY」は、コブクロが2009年に発表した18枚目のシングル。小渕健太郎が作詞・作曲を手がけ、大切な人を思う切実な気持ちを、二人の重なり合う歌声で描いている。 原曲と聴き比べると、歌声の息づかいをピアノでどう表現したのか、どの旋律を際立たせ、二人分のハーモニーを両手へどう置き換えたのかが見えてくる。 12歳の彼がこの曲の何を聴き取り、どんな音を自分のピアノに残そうとしたのか。1本目の演奏を思い出しながら聴いてみたい。 【動画情報】 YouTube原題:コブクロ-STAY 投稿チャンネル:コブクロ 公式チャンネル 作詞・作曲:小渕健太郎 発売:2009年7月15日 タイアップ:TBS系日曜劇場『官僚たちの夏』主題歌
VIDEO NOTE 3
自分の歌へ|少年のピアノが「風よ」になるまで12歳の演奏から10年。自宅のピアノで誰かの曲を解釈していた少年は、2020年、自分の言葉とメロディーを収めたデビューアルバム『HELP EVER HURT NEVER』を発表した。 「風よ」は、そのアルバムに収められた一曲。12/8拍子のゆるやかな揺れと、9thを含んだ柔らかな和音が、風が近づいては遠ざかるような流れをつくっている。 悲しみも喜びも運び去っていく風に語りかけながら、変わり続ける日々を静かに受け入れていく。派手に盛り上げるのではなく、ピアノと歌を中心に余白を残した音だからこそ、言葉が深く響く。 誰かの歌をピアノへ置き換えていた少年が、自分自身の歌を奏でる人になるまで。その10年の時間も思い浮かべながら聴いてみたい。 【動画情報】 YouTube原題:Kazeyo アーティスト:藤井 風 収録アルバム:HELP EVER HURT NEVER 作詞・作曲:藤井 風 プロデュース:Yaffle(ヤッフル/藤井 風の1st・2ndアルバムを手がけた音楽プロデューサー) アルバム発売:2020年5月20日 動画形式:公式音源
VIDEO NOTE 4
音楽的ルーツ①|藤井 風が選んだ「Stronger Than Me」自分の音楽を知ったあとで、今度は藤井 風が何を聴き、どんな曲を自分のピアノで解釈してきたのかをたどってみる。 「Stronger Than Me」は、Amy Winehouseが2003年に発表したデビューシングル。ジャズとR&B、ネオソウルが交差するグルーヴの上で、率直で皮肉の効いた言葉を、少し気だるく自在なリズムで歌っている。 藤井 風はこの曲を、カバーアルバム『HELP EVER HURT COVER』で実際に選び、歌とピアノだけで再解釈した。バンドがつくる原曲のグルーヴを、ピアノの低音と和音、そして自身の歌声へ置き換えている。 雰囲気が似ているから並べた曲ではない。藤井 風自身が選び、演奏し、自分の音楽へと吸収してきた一曲として、まずはAmy Winehouseの原曲を聴いてみたい。 【動画情報】 YouTube原題:Amy Winehouse-Stronger Than Me アーティスト:Amy Winehouse 収録アルバム:Frank 作詞・作曲:Amy Winehouse、Salaam Remi プロデュース:Salaam Remi 発売:2003年10月6日 藤井 風との接点:『HELP EVER HURT COVER』10曲目に収録 受賞:2004年 Ivor Novello Award「Best Contemporary Song」
VIDEO NOTE 5
ポップの扉|「きらり」で、音楽は街へ走り出す【動画タイトル】 ポップの扉|「きらり」で、音楽は街へ走り出す 【動画説明】 「風よ」の内省的なピアノから一転して、「きらり」では藤井 風の音楽が外の世界へと走り出す。 2021年にHonda「VEZEL」のCMソングとして発表され、翌年の2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』に収録された一曲。藤井 風が聴いてきたソウルやR&Bの感覚を、プロデューサーのYaffleとともに、明るく現代的なポップへと開いている。 ファンキーなディスコのグルーヴと、音数を絞った軽やかなトラック。その一方で、メロディーやコードは細やかに動き、親しみやすさの奥に藤井 風らしい音楽的な深さが隠れている。 4本目で聴いたAmy WinehouseへとつながるソウルやR&Bのルーツも、ここでは誰かの模倣ではなく、彼自身のポップとして自然に溶け込んでいる。 ピアノの前に座っていた少年が、踊り、バイクで風を切り、全身で音楽を表現する人へ。「きらり」は、藤井 風の音楽がより広い景色へ向かい始めた瞬間のように見える。 【動画情報】 YouTube原題:Fujii Kaze - Kirari(Official Video) 作詞・作曲:藤井 風 プロデュース:Yaffle 配信リリース:2021年5月3日 収録アルバム:『LOVE ALL SERVE ALL』(2022年) タイアップ:Honda「VEZEL」CMソング
VIDEO NOTE 6
音楽的ルーツ②|藤井 風が選んだ「no tears left to cry」【動画タイトル】 音楽的ルーツ②|藤井 風が選んだ「no tears left to cry」 【動画説明】 「きらり」で広がった軽やかなポップ。その背景にある音楽を、もう一曲たどってみる。 Ariana Grandeが2018年に発表した「no tears left to cry」。2017年のマンチェスター公演で起きた悲劇を経て、彼女が最初に届けたシングルでもある。悲しみを消し去るのではなく、それを抱えながら再び立ち上がり、愛し、踊ることを選ぶ歌だ。 バラードのように静かに始まり、やがてUKガラージの影響を感じさせる軽快なビートへ。親しみやすいポップの中で、コードやメロディーが細かく表情を変えていく。 藤井 風はこの曲を、2ndアルバムの初回盤に付属したカバー集『LOVE ALL COVER ALL』で、ピアノと歌を中心に再解釈している。雰囲気が似ているから並べたのではなく、彼自身が選び、自分の音楽として弾き直した一曲だ。 華やかな原曲からリズムを少しずつほどいていくと、藤井 風が惹かれたであろう豊かなハーモニーが見えてくる。「きらり」のポップな軽やかさへとつながる、もう一つの音楽的ルーツとして聴いてみたい。 【動画情報】 YouTube原題:Ariana Grande - no tears left to cry(Official Video) アーティスト:Ariana Grande 作詞・作曲:Ariana Grande、Max Martin、Ilya Salmanzadeh、Savan Kotecha リリース:2018年4月20日 収録アルバム:『Sweetener』(2018年) MV監督:Dave Meyers 藤井 風との接点: 『LOVE ALL COVER ALL』にピアノアレンジによるカバーを収録
VIDEO NOTE 7
現在地|「Prema」、そして世界へ12歳の少年が、一台のピアノで始めたYouTube。最後にたどり着くのは、2025年に発表された3rdアルバムの表題曲「Prema」だ。 『Prema』は、全9曲を英語詞で制作し、アメリカのRepublic Recordsから世界へ届けられたアルバム。幼い頃から海外の音楽を聴き、ピアノで弾き、自分なりに歌ってきた藤井 風にとって、英語で歌うことは突然の方向転換ではなく、原点から続いてきた道の先にも見える。 「Prema」はサンスクリット語で、無私の、精神的な、至高の愛を意味する言葉。藤井 風はこの作品を通して、自分自身がそのような愛でありたいという思いを表現している。 1st・2ndアルバムをYaffleと作り上げた彼は、この表題曲で韓国のプロデューサー250(イオゴン)と制作。90年代のヒップホップを思わせる太いビートに、ピアノと自由な歌声を重ね、これまで育ててきたジャズ、ソウル、R&Bの感覚を新しいサウンドへと開いている。 タイの雄大な自然の中で撮影された映像からも、境界を越えていく解放感が伝わってくる。 少年のピアノ、洋楽との出会い、自分の歌、そして世界へ。一曲ずつ風を追いかけてきたこのボックスは、ここで終わるのではなく、藤井 風の新しい章へと続いていく。 【動画情報】 YouTube原題:Fujii Kaze - Prema [Official video] アーティスト:藤井 風 収録アルバム:『Prema』 アルバム発売日:2025年9月5日 プロデュース:250(イオゴン) アルバム情報:全9曲英語詞・3rdスタジオアルバム リリース:Republic Records
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Videos (7)

  1. 1原点|12歳の藤井 風、すべては一台のピアノから始まった
  2. 2原曲へ|12歳の藤井 風が選んだ「STAY」
  3. 3自分の歌へ|少年のピアノが「風よ」になるまで
  4. 4音楽的ルーツ①|藤井 風が選んだ「Stronger Than Me」
  5. 5ポップの扉|「きらり」で、音楽は街へ走り出す
  6. 6音楽的ルーツ②|藤井 風が選んだ「no tears left to cry」
  7. 7現在地|「Prema」、そして世界へ
秋風が吹きはじめたら、藤井 風を聴かないと。09/21/20260 followers
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藤井 風の音楽を知るなら、彼のオリジナル曲だけを聴くのでは、少し足りないような気がします。 デビュー前からYouTubeでさまざまな曲をピアノで演奏し、デビュー後も『HELP EVER HURT COVER』と『LOVE ALL COVER ALL』で、幅広い時代とジャンルの楽曲を自分のピアノの言葉に置き換えてきました。 このボックスにほかのアーティストの曲を入れたのは、ただ雰囲気が似ているからではありません。 Amy Winehouseの「Stronger Than Me」は『HELP EVER HURT COVER』に、Ariana Grandeの「No Tears Left To Cry」は『LOVE ALL COVER ALL』に、藤井 風自身のピアノアレンジによるカバーが収録されています。 彼が選んだ曲のオリジナルと、彼自身が作った音楽を交互に聴きながら、どんな音楽を吸収し、どのように自分の表現へ変えてきたのかをたどってみます。
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原点|12歳の藤井 風、すべては一台のピアノから始まったデビューのおよそ10年前、12歳の藤井 風が投稿した、コブクロ「STAY」のピアノ演奏。 父の「これからはYouTubeの時代」という言葉をきっかけに、自宅からピアノや弾き語りの動画を発信し始めた。 原曲の旋律を大切にしながら、和音の響きや間の取り方で、自分らしい色を加えていく。まだ歌声は登場しないが、耳で聴いた音楽を自分のピアノへと置き換える力が、すでに感じられる。 現在の洗練された作品から少し時間を巻き戻して、まずは少年・藤井 風と一台のピアノから聴き始めたい。 最後に、時を隔てて書かれた二つのコメントを。 2017年ごろ 「伝説のはじまり。」 2025年末ごろ 「15年後から来たよ!今も音楽続けてくれてありがとう!!」 デビュー前の予感と、15年後から届いた感謝。コメント欄にも、この動画が歩んできた時間が刻まれている。 YouTube原題:【コブクロ】kobukuro-STAY ピアノ 投稿チャンネル:藤井 風 演奏曲:STAY 原曲アーティスト:コブクロ 投稿年:2010年
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原曲へ|12歳の藤井 風が選んだ「STAY」1本目で藤井 風によるピアノ演奏を聴いたあと、今度はその原曲へ。 「STAY」は、コブクロが2009年に発表した18枚目のシングル。小渕健太郎が作詞・作曲を手がけ、大切な人を思う切実な気持ちを、二人の重なり合う歌声で描いている。 原曲と聴き比べると、歌声の息づかいをピアノでどう表現したのか、どの旋律を際立たせ、二人分のハーモニーを両手へどう置き換えたのかが見えてくる。 12歳の彼がこの曲の何を聴き取り、どんな音を自分のピアノに残そうとしたのか。1本目の演奏を思い出しながら聴いてみたい。 【動画情報】 YouTube原題:コブクロ-STAY 投稿チャンネル:コブクロ 公式チャンネル 作詞・作曲:小渕健太郎 発売:2009年7月15日 タイアップ:TBS系日曜劇場『官僚たちの夏』主題歌
VIDEO NOTE 3
自分の歌へ|少年のピアノが「風よ」になるまで12歳の演奏から10年。自宅のピアノで誰かの曲を解釈していた少年は、2020年、自分の言葉とメロディーを収めたデビューアルバム『HELP EVER HURT NEVER』を発表した。 「風よ」は、そのアルバムに収められた一曲。12/8拍子のゆるやかな揺れと、9thを含んだ柔らかな和音が、風が近づいては遠ざかるような流れをつくっている。 悲しみも喜びも運び去っていく風に語りかけながら、変わり続ける日々を静かに受け入れていく。派手に盛り上げるのではなく、ピアノと歌を中心に余白を残した音だからこそ、言葉が深く響く。 誰かの歌をピアノへ置き換えていた少年が、自分自身の歌を奏でる人になるまで。その10年の時間も思い浮かべながら聴いてみたい。 【動画情報】 YouTube原題:Kazeyo アーティスト:藤井 風 収録アルバム:HELP EVER HURT NEVER 作詞・作曲:藤井 風 プロデュース:Yaffle(ヤッフル/藤井 風の1st・2ndアルバムを手がけた音楽プロデューサー) アルバム発売:2020年5月20日 動画形式:公式音源
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音楽的ルーツ①|藤井 風が選んだ「Stronger Than Me」自分の音楽を知ったあとで、今度は藤井 風が何を聴き、どんな曲を自分のピアノで解釈してきたのかをたどってみる。 「Stronger Than Me」は、Amy Winehouseが2003年に発表したデビューシングル。ジャズとR&B、ネオソウルが交差するグルーヴの上で、率直で皮肉の効いた言葉を、少し気だるく自在なリズムで歌っている。 藤井 風はこの曲を、カバーアルバム『HELP EVER HURT COVER』で実際に選び、歌とピアノだけで再解釈した。バンドがつくる原曲のグルーヴを、ピアノの低音と和音、そして自身の歌声へ置き換えている。 雰囲気が似ているから並べた曲ではない。藤井 風自身が選び、演奏し、自分の音楽へと吸収してきた一曲として、まずはAmy Winehouseの原曲を聴いてみたい。 【動画情報】 YouTube原題:Amy Winehouse-Stronger Than Me アーティスト:Amy Winehouse 収録アルバム:Frank 作詞・作曲:Amy Winehouse、Salaam Remi プロデュース:Salaam Remi 発売:2003年10月6日 藤井 風との接点:『HELP EVER HURT COVER』10曲目に収録 受賞:2004年 Ivor Novello Award「Best Contemporary Song」
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ポップの扉|「きらり」で、音楽は街へ走り出す【動画タイトル】 ポップの扉|「きらり」で、音楽は街へ走り出す 【動画説明】 「風よ」の内省的なピアノから一転して、「きらり」では藤井 風の音楽が外の世界へと走り出す。 2021年にHonda「VEZEL」のCMソングとして発表され、翌年の2ndアルバム『LOVE ALL SERVE ALL』に収録された一曲。藤井 風が聴いてきたソウルやR&Bの感覚を、プロデューサーのYaffleとともに、明るく現代的なポップへと開いている。 ファンキーなディスコのグルーヴと、音数を絞った軽やかなトラック。その一方で、メロディーやコードは細やかに動き、親しみやすさの奥に藤井 風らしい音楽的な深さが隠れている。 4本目で聴いたAmy WinehouseへとつながるソウルやR&Bのルーツも、ここでは誰かの模倣ではなく、彼自身のポップとして自然に溶け込んでいる。 ピアノの前に座っていた少年が、踊り、バイクで風を切り、全身で音楽を表現する人へ。「きらり」は、藤井 風の音楽がより広い景色へ向かい始めた瞬間のように見える。 【動画情報】 YouTube原題:Fujii Kaze - Kirari(Official Video) 作詞・作曲:藤井 風 プロデュース:Yaffle 配信リリース:2021年5月3日 収録アルバム:『LOVE ALL SERVE ALL』(2022年) タイアップ:Honda「VEZEL」CMソング
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音楽的ルーツ②|藤井 風が選んだ「no tears left to cry」【動画タイトル】 音楽的ルーツ②|藤井 風が選んだ「no tears left to cry」 【動画説明】 「きらり」で広がった軽やかなポップ。その背景にある音楽を、もう一曲たどってみる。 Ariana Grandeが2018年に発表した「no tears left to cry」。2017年のマンチェスター公演で起きた悲劇を経て、彼女が最初に届けたシングルでもある。悲しみを消し去るのではなく、それを抱えながら再び立ち上がり、愛し、踊ることを選ぶ歌だ。 バラードのように静かに始まり、やがてUKガラージの影響を感じさせる軽快なビートへ。親しみやすいポップの中で、コードやメロディーが細かく表情を変えていく。 藤井 風はこの曲を、2ndアルバムの初回盤に付属したカバー集『LOVE ALL COVER ALL』で、ピアノと歌を中心に再解釈している。雰囲気が似ているから並べたのではなく、彼自身が選び、自分の音楽として弾き直した一曲だ。 華やかな原曲からリズムを少しずつほどいていくと、藤井 風が惹かれたであろう豊かなハーモニーが見えてくる。「きらり」のポップな軽やかさへとつながる、もう一つの音楽的ルーツとして聴いてみたい。 【動画情報】 YouTube原題:Ariana Grande - no tears left to cry(Official Video) アーティスト:Ariana Grande 作詞・作曲:Ariana Grande、Max Martin、Ilya Salmanzadeh、Savan Kotecha リリース:2018年4月20日 収録アルバム:『Sweetener』(2018年) MV監督:Dave Meyers 藤井 風との接点: 『LOVE ALL COVER ALL』にピアノアレンジによるカバーを収録
VIDEO NOTE 7
現在地|「Prema」、そして世界へ12歳の少年が、一台のピアノで始めたYouTube。最後にたどり着くのは、2025年に発表された3rdアルバムの表題曲「Prema」だ。 『Prema』は、全9曲を英語詞で制作し、アメリカのRepublic Recordsから世界へ届けられたアルバム。幼い頃から海外の音楽を聴き、ピアノで弾き、自分なりに歌ってきた藤井 風にとって、英語で歌うことは突然の方向転換ではなく、原点から続いてきた道の先にも見える。 「Prema」はサンスクリット語で、無私の、精神的な、至高の愛を意味する言葉。藤井 風はこの作品を通して、自分自身がそのような愛でありたいという思いを表現している。 1st・2ndアルバムをYaffleと作り上げた彼は、この表題曲で韓国のプロデューサー250(イオゴン)と制作。90年代のヒップホップを思わせる太いビートに、ピアノと自由な歌声を重ね、これまで育ててきたジャズ、ソウル、R&Bの感覚を新しいサウンドへと開いている。 タイの雄大な自然の中で撮影された映像からも、境界を越えていく解放感が伝わってくる。 少年のピアノ、洋楽との出会い、自分の歌、そして世界へ。一曲ずつ風を追いかけてきたこのボックスは、ここで終わるのではなく、藤井 風の新しい章へと続いていく。 【動画情報】 YouTube原題:Fujii Kaze - Prema [Official video] アーティスト:藤井 風 収録アルバム:『Prema』 アルバム発売日:2025年9月5日 プロデュース:250(イオゴン) アルバム情報:全9曲英語詞・3rdスタジオアルバム リリース:Republic Records